COMMUNITY MARATHON REPORT 2025–2026

日光に、
5つの走者がいる。

栃木県日光市 実証事業レポート ZEN messenger 参加記録

5
参加団体
977
ZEN応援アクション数
¥130,700
累計集計額
3ヶ月
実証事業期間
🏆 ニッコウイワナに学ぶ会 栃木県知事優秀賞受賞
Chapter 01 — スタートライン

日光という「コース」で、
なぜ市民が走り出したのか

栃木県日光市。世界遺産の社寺と豊かな自然で知られるこの地に、2025年11月、5つの市民団体が一斉にZEN messengerに参加した。子どもの自律を育む放課後支援、清流を守る環境教育、絵本と子どもをつなぐ読み聞かせ、外国にルーツを持つ子どもたちへの学習支援、親子の創造力を引き出すワークショップ——。それぞれが異なるコースを走りながら、同じゴールを目指している。「日光の子どもたちと地域が、もっと豊かであること」。

日光市の市民活動フィールド
日光市は栃木県西部に位置し、日光国立公園を擁する自然豊かな市である。大谷川をはじめとする清流が流れ、ニッコウイワナなどの希少な在来魚が生息する。一方で、外国にルーツを持つ子どもたちや、経験の貧困という課題も存在する。多様な背景を持つ人々が共に暮らすこの地で、5つの団体がそれぞれの専門性を活かした活動を展開している。
大谷川への発眼卵放流
大谷川への発眼卵埋設 — ニッコウイワナに学ぶ会 「また春に会おうね✨ イワナの発眼卵放流🐣」(2026年1月1日)
Chapter 02 — コースマップ

5つのランナー、
それぞれの専門コース

01
🏫
特定非営利活動法人
あかね会ロッビア
未就学児から高校生を対象に放課後支援を展開。工作・スポーツ・食育・国際交流など多彩なプログラムで子どもたちの自律を育む。日光の自然を活かしたアウトドア体験も。
累計 ¥84,200 / 最多活動団体
02
🐟
ニッコウイワナに
学ぶ会
大谷川流域で環境教育を展開。ふ化観察・授業・発眼卵放流を通じ、子どもたちが在来魚と清流の大切さを体験的に学ぶ機会を創出。栃木県知事優秀賞受賞。
累計 ¥17,600 / 栃木県知事優秀賞
03
🎨
Felice&Co.
「親子を笑顔に」をコンセプトに、ワークショップやイベントを提供。ものづくりを通じた自己肯定感の育成と、ママの居場所づくりを両立するメンバー全員がママの団体。
累計 ¥12,000 / とちぎ地域女性活躍実践団体
04
📚
日光市読書ボランティア
連絡会
活動18年目を迎えるベテラン団体。読み聞かせボランティアの連携・スキルアップを担い、子どもたちの想像力と心を育てる絵本の橋渡し役として地域に根ざす。
累計 ¥9,200 / 活動歴18年
05
🌏
つながりと
日本語@日光
外国にルーツを持つ子どもたちと家族の孤立を防ぎ、地域社会と円滑につながれるよう学習支援とイベントを実施。先輩たちが後輩を温かく見守る関係性が育まれている。
累計 ¥7,700 / 多文化共生の拠点
5
活動分野
子ども・環境・文化・多文化
18年
最長活動歴
日光市読書ボランティア連絡会
1
県知事賞受賞
ニッコウイワナに学ぶ会
977
3ヶ月間のZEN応援アクション
(※キックオフ月含む累計)
Chapter 03 — 今のペース

2025年11月〜2026年2月、
それぞれの走りの記録

3ヶ月間の活動投稿から読み取れる、各団体の多彩な取り組み。異なるフィールドを走る5人のランナーが、それぞれのペースで確実に歩みを刻んでいる。

🏫 特定非営利活動法人あかね会ロッビア
雪上運動会
❄️ 冬休み雪上運動会(2026/01/15)
紙版画ワークショップ
🖼️ ひかりの郷にっこう出前講座・紙版画(2025/12/22)
国際交流・韓国
🌏 国際交流・韓国の挨拶と遊び(2026/02/12)

▲ 左から:雪山フィールドでの一大イベント、小杉放庵記念美術館との連携による紙版画体験、外部講師を招いた国際交流

ロッビアは3ヶ月で最多の投稿を行い、工作・スポーツ・食育・行事・校外学習・国際交流と多彩なプログラムを週次で実施。大室ダム一周マラソン、雪上運動会(ソリ・雪玉入れ・綱引き)、弓矢工作、さんま工作、折り紙の毛虫、スライム制作、シチュー作り、節分会、ひな祭り工作など、子どもたちの日常に豊かな体験を提供し続けた。

ニッコウイワナに学ぶ会
🐟 ニッコウイワナに学ぶ会
2025.11.26
ニッコウイワナに学ぶ会

ZENキックオフ参加

「本日、キックオフイベントに参加しました😊」ZEN messengerへの参加を皮切りに活動報告が始まる。

2025.12.12
ニッコウイワナに学ぶ会

栃木県知事優秀賞受賞

「地域協働⭐ニッコウイワナにあえる川」として栃木県知事から優秀賞を受賞。活動内容と協力機関が県Webサイトに掲載された。

2025.12.16
ニッコウイワナに学ぶ会

日光小3年生「大谷川と魚を知ろう!」授業

11月4・11日実施の環境学習授業の報告書を公開。「イワナが今よりももっとふえてほしいです🤗 by日光小3年生」という児童の言葉が記録された。

2025.12.21
ニッコウイワナに学ぶ会

発眼卵埋設・ヤマメふ化確認

鬼怒川漁業協同組合日光支部との協働でイワナ発眼卵を大谷川川底に埋設。11月埋設のヤマメ卵もふ化を確認。

2026.01〜02
ニッコウイワナに学ぶ会

小学校水槽での稚魚成長観察

卵→ふ化→稚魚成長の全ステップを小学校の水槽で児童が観察。「心臓がドクドクしてる👀‼️」「元気でね!大きくなってね!」という児童の反応が記録された。2月に川へ帰す「卒業」も経験。

栃木県知事優秀賞
🏆 栃木県知事優秀賞(2025/12/12)
イワナ稚魚の卒業
🐟 イワナ稚魚の「小学校卒業」(2026/02/18)

▲ 左:栃木県知事優秀賞受賞 右:「元気でね!」と声をかけられながら川へ帰るイワナたち

Felice&Co. / 日光市読書ボランティア連絡会 / つながりと日本語@日光
🎨
Felice&Co. ワークショップフェスティバル
2025年12月27日、日光市民活動支援センターにてワークショップフェスティバルを開催。クラフト・アート・わくわく・イマジネーションの4エリアを設置。「みんなでアート」では参加者全員の絵を貼り合わせると2026年の干支のあの動物が出現した。「こどもの想像力って無限大!」
📚
読書ボランティア連絡会の活動記録
活動18年目を迎えた連絡会は、毎月第2水曜の「プリプリおはなし会」(0〜2歳対象)、英語おはなし会、読書ボランティア勉強会(テーマ:科学絵本・昔話)を開催。市民活動支援情報紙「にこっと!初冬号」にも掲載された。
🌏
つながりと日本語@日光の学習支援
毎月定期的な勉強会を開催。子どもたちは宿題や学習の後、思い思いに過ごす。プラモデル・ストラップ作り・ボードゲームなどの特別企画も。高校受験を控えた子どもを先輩たちが温かく気にかける関係性が育まれ、2026年1月には新しい子どもや大人が増え「ますます活気づいています」と報告。
Chapter 04 — 坂道と向かい風

この地で活動することの
意味と難しさ

5団体の投稿から読み取れる、日光市での市民活動が向き合う共通の課題。それは同時に、この地で活動し続けることの意義でもある。

図書館ツアー
2026年02月08日

公共施設へのアクセスと
外国ルーツの家族たち

「つながりと日本語@日光」は図書館ツアーを企画。「子どもたちのご家族にももっと市の公共施設を知って使ってもらいたい」という言葉が、外国にルーツを持つ家族たちが地域のリソースにアクセスしにくい現状を示す。「いろんな国の言語の本や絵本がこんなにもあることも、知りませんでした」という発見も記録された。

🌊
清流の維持と環境への意識
ニッコウイワナに学ぶ会は「子供たちが日光の自然や魚に興味を持つきっかけとなれば嬉しい」と記す。かつて清流に当たり前にいたニッコウイワナの存在さえ知らない世代が増えている現実が、活動の出発点にある。
💰
経験の貧困と資金的な制約
あかね会ロッビアは「経験の貧困をなくすため、日光の自然を生かしたアウトドア体験活動に使います」とZEN資金の使途を明記。支援が必要な子どもたちに多様な体験を届けるための費用が常に課題となっている。
👶
子育て環境の充実という共通テーマ
Felice&Co.は「日光市がもっと子育てしやすく住みやすい地域になるように」との思いを原点とする。子育て中のママが運営するこの団体にとって、活動自体が地域への問いかけでもある。
❄️
豪雪という日光特有の壁
2026年2月の大雪で、「つながりと日本語@日光」が予定していた読書ボランティア連絡会との合同企画「英語おはなし会」が中止に。「残念ながら雪で中止でしたが、ぜひまたはちあわせたいなぁ」という言葉が残る。
Chapter 05 — 給水ポイント

団体を超えた
つながりのネットワーク

投稿に登場した実際のパートナーシップと、団体間に生まれつつある連携の記録。日光市民活動支援センターというハブを中心に、多様な主体が協力し合っている。

🌏 × 📚 「英語おはなし会」をめぐる2団体の接点
「つながりと日本語@日光」は2026年2月8日の図書館ツアー報告の中で、「お隣で、日光市読書ボランティア連絡会さんが主催する『英語おはなし会』も開催予定でした😊。残念ながら雪で中止でしたが、ぜひまたはちあわせたいなぁ😍」と記した。異なる使命を持つ2団体が同じ場所・同じ時間に活動しようとしていた。この「偶然の近さ」に、日光市民活動の豊かな可能性が宿っている。
NPO法人ウェーブへのダンス披露
2025年12月24日

NPO法人ウェーブへの
ダンス披露

あかね会ロッビアの子どもたちが、NPO法人ウェーブの利用者・職員にダンスを披露。「2ヶ月間、練習を積み重ねてきた成果を出し切り自信を持って踊る姿が逞しかったです✨」と記録される。地域NPO同士が互いの活動を豊かにする協働の例。

🏛️
日光市民活動支援センター
複数団体の活動拠点・情報紙「にこっと!」発行。Felice&Co.、読書ボランティア連絡会、つながりと日本語が活動場所として利用
🎣
鬼怒川漁業協同組合
日光支部
ニッコウイワナに学ぶ会と協働で発眼卵の大谷川埋設を実施。地域漁業と環境教育の連携
🏫
日光市立日光小学校
ニッコウイワナに学ぶ会の環境学習授業受け入れ先。イワナ観察水槽の設置場所
🖼️
小杉放庵記念美術館
「ひかりの郷にっこう出前講座」でロッビアに紙版画教室を提供。文化施設と福祉の連携
🌤️
日光砂防事務所
(国土交通省)
ロッビアへ土砂災害・気象の出前授業を実施。行政機関と民間支援団体の協働
💈
美容院サルー・
外国語講師ニーダム先生
ロッビアのハロウィン・国際交流活動に協力した地域の個人・事業者
Chapter 06 — ZENからの応援

日光への、
977回の「いいね!」

2025年11月のキックオフから2026年2月末までの全期間で、日光市の5団体に対して合計977件の応援アクションが集まった。 ZEN messengerという新しい仕組みが、市民の関心を可視化している。

977
応援アクション数
(キックオフ月含む累計)
¥130,700
累計支援額
(5団体合計)
5
参加団体数
(日光市)
月別応援アクション数(2025-11 〜 2026-02)
52件
11月
¥5,200
273件
12月
¥34,100
332件
1月
¥46,800
320件
2月
¥44,600
TREND NOTE

11月のスタート時52件から1月には332件へと急増。年末年始にかけて関心が急速に高まっており、 5団体の投稿活動の活発化と比例する形で支援も拡大している。2月は320件となり、 4団体目・5団体目が活動報告を本格化させた時期であり、関心の裾野は着実に広がっている。

SUPPORT BY ORGANIZATION
¥84,200
特定非営利活動法人あかね会ロッビア
子どもの体験格差解消
¥17,600
ニッコウイワナに学ぶ会
清流の環境教育
¥12,000
Felice&Co.
子育て・創造表現
¥9,200
日光市読書ボランティア連絡会
読書と想像力の文化
¥7,700
つながりと日本語@日光
多文化共生
各団体のZEN支援金の活用先
🏫 特定非営利活動法人あかね会ロッビア
日光の自然を活かしたアウトドア体験・スキー・スノーボードなど、支援が必要な子どもたちへの多様な体験機会の提供
🐟 ニッコウイワナに学ぶ会
発眼卵の購入・観察水槽の維持など、学校での環境教育プログラムの継続的な実施
🎨 Felice&Co.
ワークショップ・イベントの材料費や会場費など、親子が創造的な体験を楽しめる場づくりへの活用
📚 日光市読書ボランティア連絡会
ボランティア向け勉強会の運営・絵本の購入など、読み聞かせ活動の質向上と継続的な人材育成
🌏 つながりと日本語@日光
定期的な学習支援の場の運営・特別企画の実施費用など、外国にルーツを持つ子どもたちの居場所づくり
子どもたちの雪遊び

日光の自然を生かしたアウトドア体験活動に使います。経験の貧困をなくすため、支援が必要な子どもたちに多様な体験を届けていきます」

特定非営利活動法人あかね会ロッビア — ZEN参加理由・2025年
Chapter 07 — ゴールの先へ

それぞれのゴールが、
日光の未来をつくる

2026年春に向けて、5団体はそれぞれの「次のゴール」を見据えている。 個別の目標は違っても、子どもたちの未来・地域の豊かさという方向は共通している。

ロッビア活動
🦌 ロッビア・最新の活動(2026年2月)
図書館ツアー
📚 つながりと日本語・図書館ツアー(2026年2月)

▲ 2026年に入り、各団体の活動はより深く・広くなっている

01
🏫 特定非営利活動法人あかね会ロッビア:体験の多様化
スキー・スノーボード・スケートなど冬のスポーツ体験を継続。「日光の自然」という財産を活かした季節ごとのプログラムを積み重ねる。
02
🐟 ニッコウイワナに学ぶ会:稚魚の巣立ち
2025年12月に大谷川に埋設した発眼卵が2026年春に孵化・稚魚として育つ予定。子どもたちが見守る命のサイクルが完成に近づく。
03
🎨 Felice&Co.:地域への定着
「日光市がもっと子育てしやすく住みやすい地域になるように」という創設の願いに向け、ワークショップを通じたコミュニティ形成を続ける。
04
📚 日光市読書ボランティア連絡会:18年目の革新
2008年創設の18年目。「英語おはなし会」など新たな試みを加えながら、地域の読書文化を次世代に受け継いでいく。
05
🌏 つながりと日本語@日光:架け橋の構築
外国にルーツを持つ子どもたちへの学習支援と、地域住民との相互理解。雪で流れた「英語おはなし会」との共催も、いつか実現する。
「子供たちが日光の自然や魚に興味を持つきっかけとなれば嬉しい」

ニッコウイワナに学ぶ会 — 活動投稿より

あなたも、日光の伴走者に

5つの走者が走る
そのコースを、応援してください

子どもの笑顔、清流のニッコウイワナ、外国ルーツの子どもたちへの日本語支援、18年間の読書文化——。 ZEN messengerで「いいね!」を押すたびに、日光市の市民活動がひとつ前に進みます。

🦌 子ども支援
🐟 環境教育
🎨 創造・表現
📚 読書文化
🌏 多文化共生